腸内環境を整えることで知られる乳酸菌ですが、糖尿病予防に効果がある事が分かりました。

2013年に科学誌ネイチャーに発表されたスウェーデンのヨーテボリ大学の研究者の論文によると、 遺伝因子と環境因子の組み合わせにより発症する2型糖尿病は、腸内細菌のバランスの乱れから引き起こされることが分かりました。

研究チームは欧州の70歳の女性145人の便の遺伝子情報を調べたところ、2型糖尿病患者の女性は、 独特な腸内フローラを形成していることが分かったのです。

ブドウ糖と脂肪の代謝に必要な腸内細菌が減少していることが発見されたのです。

このような結果から、糖尿病を未然に予防する為にも乳酸菌などの、 善玉菌を腸内に増やすことが大切だという事が改めて分かりました。

善玉菌が生まれつき少ない遺伝因子を持っていたと仮定すると、それが将来的には糖尿病に発展する可能性が高いからです。

遺伝子検査をしなくとも、身内に糖尿病患者が居る場合には、自分も同じ遺伝因子を持ち合わせている可能性があります。

もしそうであるならば、腸内に善玉菌が生まれつき少ないかもしれません。

将来的には糖尿病になることも考えられますので、若いうちから乳酸菌などの善玉菌を摂取していくことが予防になります。

もし、便秘になりやすいだとか、下腹部の膨満感がいつもあるという場合は腸内細菌のバランスが崩れているか、 生まれつき腸が弱いのかのどちらかです。

生活習慣に気を配り、腸を守る乳酸菌などを摂取して、腸内バランスを整える事が将来的に訪れるかも知れない糖尿病を予防することになるのです。

何故乳酸菌が糖尿病を予防するのか

糖尿病と乳酸菌、いまひとつピンと来ないかもしれません。

ヨーテボリ大学の研究も腸内環境と糖尿病?と疑問を持つかもしれませんね。

ここでは、糖尿病とはどんな病気なのか、そして何故乳酸菌を始めとする善玉菌が糖尿病を予防するのかを説明したいと思います。

糖尿病とは、インスリンの分泌不足で血糖値が高くなってしまう病気です。

インスリンとは血液から、ブドウ糖を送ります。

しかし正常に分泌されないと血中の中にあるブドウ糖が処理できなくなります。

すると血糖値が上がるというわけです。

血糖値が上がり続けると、高血糖状態になり、血管へのダメージは測りしれません。

糖尿病の怖いところは合併症です。

血糖値が上がって血管を損傷する事で、網膜剥離・壊死・脳梗塞・心筋梗塞と恐ろしい病気を招くことになるのです。

そこで、糖尿病患者は厳しい食事療法が必要になります。

糖分も塩分も摂取に制限があり、非常に厳しい生活を余儀なくされます。

ここで先ほどの研究ですが、善玉菌が少ない遺伝因子を持つ人に糖尿病が多いという話に戻りますが、 高血糖値は乳酸菌によって抑制することが出来るのです。

腸内フローラがバランスよく形成されているとき、血糖値は上がりにくい状態にあったのです。

最近では糖尿病の治療に、乳酸菌を使用した腸内環境を整える療法も試されるようになりました。

まだ糖尿病には罹患していないけれども、不安のある糖尿病予備軍には、是非腸内環境を整えるためにも乳酸菌を摂取して欲しいと思います。